自分たち夫婦だけでは、マイホームがもてなさそうだと考えたとき、
ありがちなのは、二世帯住宅を建てることですね。
二世帯住宅でやりがちな水道代が高くなる失敗!
二世帯住宅にして、ご両親の力を借りれば、
頭金の額もアップできるし、月々の支払いも楽になります。
(ただ、個人的には住宅ローンの頭金はナシをオススメしますが……。)
また、住宅ローンの審査についても、
親の経済力や社会的信用を味方につける事が出来るので、
有利になることは間違いありません。
ただ、住宅ローンの審査に通ることや、
マイホームを建てることだけを考えると
後々痛い目を見ることもあるので注意しましょう!
マイホームが欲しいと思ってる時の人間の思考は、
マイホームを建てることだけが目標になってしまい、
その後、その家で生活するんだと言うことを忘れがちです。
ましてや、二世帯住宅では様々の問題が起こりがちです!
その中でよくあるのが、
水道料金が高い!!
と言う悩み。
二世帯住宅で水道代が高くなる理由とは?
二世帯住宅を建てる際に必ず問題になるのが、
水道の敷設の仕方です。
家を建てるときに安くするためには、
一本しか水道管を引かずメーターも一個にすれば安く済みます。
「親子だからいいや。」
と安易に考えて水道料金をまとめてしまう人たちが多いんです。
ただ、これをやっちゃうと、後々に支払う水道料金は
ヘタをすると2倍以上になっちゃうんです!
これはどういうことかといいますと、
水道料金には、使えば使うほど単価が上がる
「逓増課金制度」
が用いられているからです。
下の表を見れば簡単に理解できると思います。
上の図は、参考までにあげた
東京都23区の水道料金表です。
従量料金と言うところを見ていただくとわかりますが、
11立米~20立米が1立米当たり128円なのに対し、
21立米~30立米は163円になってますね?
これと下の表を元に、具体的に計算してみましょう!
例として4人家族と両親2人の場合を考えてみます。
まず4人家族だけで住んでる場合は、
約25立米使っていますので、
基本料金(5立米まで) | 1,460円 |
6~10立米 | 22×5で110円 |
11~20立米 | 128×10で1,280円 |
21~25立米 | 163×5で815円 |
合計で3,665円になります。
また、ご両親の分を計算しますと、
二人世代では約16立米使用しますので、
基本料金(5立米まで) | 1,460円 |
6~10立米 | 22×5で110円 |
11~16立米 | 128×6で768円 |
合計すると2,338円で、
両者を足すと6,003円になります。
一方この水道をメーターひとつとして計算しますと、
全体で41立米使ってますので、
基本料金(5立米まで) | 1,460円 |
6~10立米 | 22×5で110円 |
11~20立米 | 128×10で1,280円 |
21~30立米 | 163×10で1,630円 |
31~41立米 | 202×11で2,222円 |
合計してみますと、
6,702円!
その差なんと、
一ヶ月で699円にもなっちゃうんです!
(自分で計算してビックリした(汗)!)
と言うことは、
1年で8,388円!
10年で83,880!!
20年で167,760円!!!
この計算結果は、正直東京都をモデルにしてるので
かなり安いです!
出来ればあなたの街の水道料金でも
計算してみてください。
また、家族が多かったり、使う水の量が多かったりすれば、
その差はもっと広がっていきます。
果たして、建築費を安く上げるのと、
今後の水道料金を安くするのと、
どっちがお得でしょうか?
建築費を安くすれば、
もちろん住宅ローンの支払いも安くなります。
が、
月々の水道料金がここまで高くなるのを考えると……。
二世帯住宅を建てるときは、
水道の引き込み工事費の見積りをよくみて、
じ~っくり考えてから決めてくださいね!